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  • 執筆者の写真Nami MUNEMOTO

那覇に待望の新しい劇場!

更新日:2022年1月30日

昨年那覇に新しくできた芸術劇場と県民性について…。


沖縄県の都心と言えば那覇…ですが那覇にはコンサートをできるようなホールがありませんでした。

昔はあったようですが、それでもクラシックのコンサートといえば、

隣の浦添市や宜野湾市にあるホールを使用するのが一般的でした。

しかし車社会の沖縄県民は、長距離移動を嫌がり、とにかく歩きません。

会場が遠いと集客がとても難しくなります。(雨の日も集客減ります(笑))


そんな中、那覇市に芸術劇場ができました!

「那覇文化芸術劇場 なはーと」


私にとって芸術劇場といえば、東京芸術劇場をイメージしますが

那覇文化芸術劇場なはーとは、「文化」と入っているぐらいなので

沖縄の伝統芸能やお芝居、などに重きを置いている印象です。

伝統芸能に関しては「国立劇場おきなわ」があるのだから

こっちは音楽ホールにしてくれてもいいのでは…と思うのですが、

芸術だけでなく、観光・国際交流など様々な分野との繋がりを発信するホールのようです。


さて、オーケストラで音出ししてみた感覚は、簡単に言うと残響がすごい!

東京オペラシティより多いのでは?と思うほどなので、

曲によってはコントロールが難しくなるでしょう。

しかも1階〜3階で響きが全く違うので、

お客様の反応も様々になると思います。(音楽コンサートの場合)

天井がとても高く、席もすごーく高いところにあるので

高所好きな私でも少しモゾモゾするぐらい(笑)


海をイメージした客席とは違い、ステージ上はとてもクール、

私の第一印象は「お芝居が観たい!」でした。

ぁぁ、ここに成河さんが来たらいいのになぁ…(ぼやき)


そんな期待が大きいなはーとですが、

音楽ホールではないという理由から、

「チェロのエンドピンは刺さないでください」とのことでした。

これがチェリストにとってどれぐらいのストレスかは!

チェリストにしか分からないでしょうね…泣

床に刺せない、刺せても滑る等は一番のストレスです…。

そのようはホールは全国的に見て稀である事、

チェロは床の響きも含めてチェロだと言う事、等お話ししてみましたが

音楽ホールの専門家ではないので理解してもらえませんでした。

ここだけの話…使用する機会が増えて、いつの間にか穴だらけ!

になる日を待つしかないですね…(どこかのホールがそうだったような・笑)


写真はありませんが、小ホールは首里城をイメージした内装で、

とってもかっこいいですし、こちらも響きはすごいです。

こちらも床がブニっとしていて残念ではありますが

室内楽とか出来たらかっこいいなぁ…と思っています。


最後に、駐車場問題…。

先ほど沖縄県民は「歩かない」と書きましたが、

実はなはーとにはお客様が停められる駐車場がなく、

モノレールの駅から徒歩6分程度です。

本土の皆さんは「近いじゃん!」と思われるでしょう。

沖縄県民がモノレールに乗る、更に6分歩く、これは稀です(笑)

真夏の暑い日や雨の日、まず歩かないでしょう…💧


沖縄の文化に惹かれ移住して5年目。

沖縄の色や、伝統芸能、音楽、相変わらずとても好きです。

ただクラシックを演奏する者としては吸収したいものが足りない!

新型コロナウィルスが広まる前は、時々東京に行っては絵画、お芝居、クラシック、ミュージカル、

ファッション、街のインテリアなど、あらゆる芸術を吸収する時間を取っていました。

それができなくなったここ2年ほど、自分の感覚が錆びれていくと感じる時があります。

なので、今後なはーとにてどのようなものを観て触れて感じられるのか、

沖縄の文化にとどまらない、あらゆる芸術を体感できるよう、

今後の那覇の文化芸術の発展に期待したいです!!






最後の写真は、昨年12月25日になはーとの小ホールで開催された

ロビーコンサートの写真。

くるみ割り人形室内楽版でした✨


なはーと⇨ https://www.nahart.jp

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